「おすわり」を上手にできるワンちゃんってとっても可愛いですよね。
賢そうなその姿を見ると、自分のうちの犬でなくても褒めてあげたくなってしまいます。
子犬を飼い始めたばかりの方は「いつかうちの子も」と思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、迎えたばかりの子犬にいきなり「おすわり」と言っても、もちろんできるわけがありませんよね。
おすわりのしつけは、いつから教えるのがよいのでしょうか。正しい教え方についても気になりますよね。
できない場合の対処法と併せて解説していきます♪
子犬のしつけ「おすわり」はいつから覚えさせるべき?その教え方は?
「おすわり」は、飼い主さんの指示によって愛犬が後ろ足を曲げて腰を下ろした状態になることです。
そもそも「おすわり」は絶対に必要なしつけなのでしょうか。また、いつから教えるべきなのか、教え方はどのようにすればよいのでしょうか。
実は、「おすわり」を教えることで愛犬の突発的な行動を抑えることができるのです。また、愛犬の興奮を鎮めたい時や、飼い主さんに注意を向けてほしい時にも役立ちます。
若い時期の犬はとにかくエネルギッシュ。好奇心旺盛にたくさん動きたがるものですよね。
時には飼い主さんが予期せぬような危険な行動を取ることもあるでしょう。
そんな興奮状態の愛犬には、まず落ち着いてもらわないといけません。その為の号令が「おすわり」なのです。
「コラッ、危ないでしょ!止まりなさい!」などと声を掛けても、興奮状態の愛犬にはあまり意味がありません。
「おすわり」と声を掛けることで、反射的に体の動きを抑制させる効果が期待できるのが「おすわり」のしつけなのです。
「おすわり」は、吠え癖や飛びつき癖などの、興奮による問題行動を直す際のしつけの基本にもなります。
愛犬には是非子犬のうちに覚えてもらい、すぐにできない場合も諦めずに教えていきましょう。
おすわりはいつから教える?
生後3ヶ月くらいから教えるのが理想的です。
この頃の子犬はとにかく好奇心旺盛です。どんどん新しいことを吸収できる、大事な時期です。
飼い主さんやおうちの環境にも慣れてきたら、早速教えましょう。
愛犬が「おすわり」を早めに覚えてくれると、その後のしつけも非常にスムーズに取り組めますよ♪
正しいお座りの教え方
【準備】
愛犬がトレーニングに集中できる環境を整えます。
飼い主さん以外の人が見ていたり、テレビがついていたり、外が気になる窓辺などは、愛犬がトレーニングに集中できない可能性があります。
飼い主さんと二人きりになれる、静かで落ち着いた場所を選びましょう。
①愛犬におやつを見せる
愛犬と向かい合い、飼い主さんがおやつを持っていることをアピールします。
興味を示したら、鼻に近づけて香りを嗅がせ、おやつに意識を集中させるようにします。
②おやつを見つめさせ、目で追わせる
愛犬の鼻の前からおやつを持った手をゆっくりと上げていきます。
勢いよく手を動かすと、飛び上がっておやつをおねだりする可能性があるので「ゆっくり」がポイントです。
③おやつをもった手を愛犬の後頭部あたりに向けて移動させる
②の位置から、愛犬の後頭部に向けておやつをゆっくりと動かします。
集中した愛犬はおやつを目で追い、のけぞったような姿勢になるはず。
のけぞりながら立っているのは犬にとって苦しい体勢なので、自然と腰を落としてお座りの形になるでしょう。
もし、後退りしてしまうなど、うまく腰を落としてくれない場合には空いている方の手でチョンっと軽く腰を押してあげます。
④ご褒美のおやつをあげて褒める
おすわりの体勢になったら、すぐにご褒美をあげましょう。
①〜④を繰り返し、「腰を落とすとご褒美がもらえる」と愛犬に覚えさせます。
⑤「おすわり」という言葉を使う
「おすわり」という言葉と腰を落とす動作をセットで覚えてもらいます。
愛犬が脚を曲げる瞬間に「おすわり」と声をかけましょう。
「おすわり」の号令付きで、しばらくトレーニングをします。
最終的にはご褒美のおやつがなくても、号令だけでおすわりができるようにします。
もちろん、愛犬をたっぷり褒めるということは欠かさずに♪
「おすわり」のトレーニングで注意したいこと!
ご褒美のおやつ選び
ご褒美として、愛犬の大好きなおやつを用意します。
繰り返して行うトレーニングですので、食べ過ぎにならないように注意が必要です。
カロリーの低いものや、いつものおやつを小さくカットしておくのがおすすめです。
声掛けは必ず同じ言葉を使う!
「おすわり」以外の掛け声を使ってもかまいません。
大切なのは、毎回必ず同じ言葉を使うということ。
「おすわり」という言葉で教えたのに、「座って」「シットダウン」などの言葉に急に変えたりするのはやめましょう。愛犬は非常に混乱してしまいます。
トレーニングする人が違う場合にも、必ず使う言葉は統一して行うようにして下さいね。
トレーニングの時間は短時間で集中して行う
「なかなかできるようにならない」「早く覚えさせたい」などの理由で、長時間トレーニングを続けるのはやめましょう。
子犬の集中力は長続きしないものです。
あまりやり過ぎてしまうと、しつけがうまくいかないばかりか、トレーニング嫌いになってしまう可能性があります。
愛犬には「飼い主さんとトレーニングするのって楽しいな!トレーニング大好き!」と覚えてもらうのが一番です。
短時間のトレーニングを何回も繰り返して行うのがポイントですよ♪
おすわりができない場合の対処法!
おやつを見せる位置とトレーニングの場所を変えてみる
おすわりができず、立ち上がってしまったり、おやつをみつめたままどんどん移動してしまうということがありますよね。
そんな場合には、おやつを見せる時の手の位置を微調整してみて下さい。
また、後ろに壁のある部屋の角などをトレーニング場所に選ぶのもおすすめです。
愛犬は後退りし辛いはずなので、自然とおすわりの体勢を取ると思います。
愛犬がおすわりの体勢を取っていたらすかさず褒める
トレーニング中ではなく、何気ない時におすわりの体勢を取ることがあるはずです。
そこですかさず「おすわり偉いね〜」と褒めておやつをあげるのです。
トレーニングと並行して、「おすわりの体勢をすると褒められる」と日常の中で認識させる方法です。
まとめ
飼い主さんとのトレーニングでお座りが上手になったら、指示を出す人を変えたり、お散歩中や外出先でもできるようにトレーニングしてみて下さいね。
ちょっとした環境の変化でまたできなくなってしまうのはよくあることです。
飼い主さんも忍耐強く頑張りましょう!
焦らず楽しく!がしつけのコツですよ♪
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