柔らかく真っ白な被毛に小さな体が可愛らしいマルチーズ。

中世ヨーロッパ時代に描かれた絵画にも度々登場していることからも、古い時代から愛されてきた犬種であることが伺えます。日本では人気の犬種ランキングの上位に常にランクインしているのも納得です。

 

しかしながら、その愛らしさ故についついしつけを後回しにしてしまうという方も多いようです。

油断しているとあっというまに大きくなり、わがままで手の追えない成犬になってしまうことも。特に噛み癖や唸り癖は小さな子犬の時期に直しておきたいですよね。

 

「本気噛みや唸る癖をやめさせるにはどうしたらいいの?」「このまま治らなかったらどうしよう?」と既にお悩みの飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

今回はマルチーズの噛み癖のしつけ方法について解説していきます。

 

マルチーズの噛み癖や唸る癖の原因とは?

 

「こんなに可愛らしいのに噛み癖がひどい」「何だかイメージと違ってキツい性格なのかな」マルチーズを迎えた飼い主さんの中にはこのような感想を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

実はマルチーズの噛み癖には、犬種ならではの気質にも関係があるようです。まずはマルチーズの気質について理解を深めましょう。

 

マルチーズは、ヨーロッパで最も古くから愛されてきた愛玩犬です。紀元前1500年頃マルタ島にフェニキアの水夫たちが持ち込んだのが起源とされています。

 

その後中世ヨーロッパでは王室貴族に愛され、貴婦人達の抱き犬として人気が高まりました。そして現代に至るまで人気が衰えることがないのは皆さんもご存知の通りですね。

これほど永く愛され続けている犬種は他にはないと言っても過言ではないのでしょう。

 

性格は温厚で落ち付きがあり、飼い主さんに対しても愛情深く接します。また、マルチーズは意外にも活発なので、お散歩や遊びで身体を動かすことは大好きです。

 

しかしながら、マルチーズには少々気の強いところがあります。あまりにも飼い主さんとべったり過ごしすぎてしまうと、見知らぬ人に対しては人見知りをすることがあるようです。

そして、警戒心や恐怖心から本気噛みや唸る癖が習慣化してしまう場合があるのです。

マルチーズの本気噛みや唸る癖をやめさせるには?

 

小型犬のマルチーズですが、やはり本気噛みをされると怪我に繋がります。また、唸る癖がついてしまうと、他の犬や人に友好的な関係を築きにくくなってしまいます。

小さな子犬の時期に正しい方法でしつけをしておくようにしましょう。

 

飼い主さんを噛むのは、遊んでいる最中であることがほとんどですよね。唸る場合にも、遊びに夢中になって興奮して唸るという場合が多いと思います。

 

遊んでいて少しでも手を噛まれたり歯が当たったら、遊びを中断します。唸り始めたら興奮している証拠です。おもちゃを使って遊んでいる場合には、速やかに取り上げてしまいましょう。

 

「間違って歯が当たっただけだろう」と寛容になってしまえば、どんどんエスカレートして本気噛みに繋がってしまうことがあるのです。噛まれたり歯が当たったら、速やかに愛犬とは目を合わせないようにして無視をします。

 

「え〜!?どうしたの?もっと遊ぼうよ」と甘える仕草でじゃれついてくると思いますが、飼い主さんは我慢して下さい。しばらくの間は無視を続けましょう。

 

愛犬が落ち着いたら、興奮させない程度に優しく褒めます。それから遊びを再開します。また噛まれたら無視をして落ち着くまで待つ、これを徹底しましょう。

愛情深く遊び好きなマルチーズには、「遊びの中止」「飼い主さんに無視される」ということが効果的なしつけ方法となります。

問題行動には運動不足解消が効果的

子犬の時期には、お散歩や遊びを通して、社会化と運動をしっかりとさせることが重要です。社会化や運動が足りていないと、噛み癖や唸る癖などの問題行動に繋がる場合があるのです。

 

前述しましたが、活発なマルチーズにはしっかりと運動をさせてあげる必要性があります。お散歩の時間を少し増やしたら、噛み癖がなくなったという話も珍しくはありません。

ドッグランなどに連れて行くこともおすすめです。思い切り走りまわれる環境に連れて行き、エネルギーを発散させてあげましょう。

 

また、マルチーズの場合、社会化不足ゆえに警戒心や恐怖心から唸ったり本気噛みをしてしまうことがあります。他の犬や人と触れ合うことで、社会化を促してあげましょう。

 

愛犬にとっての恐怖や不安の材料となることが少なくなれば、警戒心が和らぐはずです。ただし、少しでも他の犬とトラブルになるようなことがあれば中断しましょう。

興奮させ過ぎないように飼い主さんがコントロールしながら見守るようにしてあげましょうね。

まとめ

 

可愛い愛犬と遊んでいる最中に無視をするのは心が痛むかも知れませんが、愛犬の将来を考え、飼い主さんも強い意志を持ってしつけに臨みましょう。

また、愛犬の社会化を意識して、積極的に他の犬や人がいる場所にお出掛けしてみるようにして下さいね!

 

成犬になってから噛み癖を直すのは大変です。子犬の時期の対策が肝心ですよ♪

 

 

【 ↓ クリックで応援よろしくお願いします!】

 

 

にほんブログ村 犬ブログへ