来たばかりの子犬がご飯を食べてくれないととても心配になります。

ただでさえ体調が不安定になりやすいと言われている時期なのに、健康のバロメーターである食欲が見られないというのは不安になるものです。

 

実は来たばかりの子犬が餌を食べないというのは、必ずしも病気が原因とは限りません。

ストレスなどの精神的な理由が大きく関わっている場合がほとんどです。

 

一体どのようなストレスが餌を食べない原因となっているのでしょうか。

その対処法と併せて解説していきます。

 

来たばかりの子犬が餌を食べないのはストレスのせい?

 

子犬というのは、飼い主さんが想像するよりもずっとデリケートです。

善かれと思ってしていたことが子犬にとってはストレスになっていた、ということもあります。

 

特に来たばかりの子犬がご飯を食べないと、どこか悪いんじゃないかと心配になります。

消化吸収を促進するのは副交感神経ですが、ストレスが溜まり、交感神経が過剰に刺激されると、副交感神経は抑制されてしまうのです。

 

子犬の身体は食べても消化吸収されにくい状態になっているわけですから、当然食欲が湧くはずもありませんよね。

 

子犬のストレスの原因とは

環境の変化への戸惑い

引っ越しや転職など、環境の変化に伴いストレスを感じたという経験はないでしょうか?

新しい環境に馴染むまでは大変なストレスがかかることが多いですよね。

 

子犬にとっても同様のことが言えます。

事情もわからないままに急に連れて来られた場所には知らない人間がいます。そして今までとは違うにおいに囲まれるのです。きっと緊張の連続に違いありません。

 

子犬にかまいすぎていませんか?

まだ馴染んでいない飼い主さんとのコミュニケーションに戸惑っているかもしれません。よく知らない人に撫で回され、聞き慣れない声で話しかけられ続けたら、子犬も疲れてしまいます。

 

体力のない小さな子犬の時期には休息も大切です。

家に迎えたばかりの頃は可愛さのあまりたくさん抱っこしたい、遊んであげたいという気持ちになると思いますが、そこは我慢が必要です。

 

子犬が慣れてもう少し大きくなるのを待つのが賢明です。

 

食べる場所に怖いものがある

大きな物音が響いてくる(テレビやスピーカーなど)場所、先住犬や小さなお子さんのいる場所、玄関の近くなどを愛犬の食事スペースにしているということはないでしょうか。

犬は人間に比べて聴力が敏感です。大きな物音は苦手です。

 

花火大会にペットを連れて行って、犬が迷子になってしまったというようなニュースをよく見聞きしますが、恐怖のあまり逃げ出してしまうということなのだそうです。

サイレンの音や雷の音が苦手な子も多いですよね。

 

まだまだ経験値の少ない子犬であれば尚更です。恐怖を感じながらご飯を食べることはできませんよね。

また、先住犬や小さなお子さんがいる場合、新しく家族になった子犬に興味津々で近寄って来てしまうことがあるでしょう。

 

愛犬の性格にもよりますが、そのような環境ではやはり落ち着いてはいられません。

人間の私たちにとっては些細に思えるようなことでも、ストレスを感じてしまうのが子犬なのです。

 

来たばかりの子犬に餌を食べてもらうために

 

では、どのような対処法で子犬はご飯を食べてくれるようになるのでしょうか?

人の手から食べさせてみる

飼い主さんとの良いコミュニケーションになり、早く環境に慣れさせるのに効果的です。

ブリーダーさんから引き受けた愛犬の場合、人の手から食べさせてもらう環境にいた可能性があります。

 

同じ食べさせ方をすることで安心するかもしれません。

 

子犬にとって落ち着いた環境作り

子犬が過ごすスペースは、できるだけ静かな場所を選びましょう。

テレビやスピーカーのあるリビングを子犬のスペースに選ぶ方も多いと思いますが、子犬が慣れるまでは、ごく小さな音量にしてみるなどの工夫が必要かもしれません。

 

先住犬や小さなお子さんのいらっしゃるご家庭の場合には、子犬を隔離できるようにしてみてください。

もちろんいずれは先住犬やお子さんにも慣れてもらわなくては困りますが、無理のないように少しずつ慣らしていきます。

 

また、愛犬が気に入った毛布やタオルなどをそばに置いてあげるとリラックスしやすいと思います。

可能であれば、ブリーダーさんやペットショップで使用していたものと同じか似たような材質や形状のものを探してみましょう。

 

餌にひと工夫してみる

ペットショップやブリーダーさんの元から迎えた子犬の場合には、引き続き同じ餌とフードボウルを使うのが理想的です。

新しい環境に来たばかりの子犬です。食べるものまで変わってしまったら戸惑うのも当然です。

 

できれば子犬を迎える前に確認をしておきましょう。

現在与えている餌にお湯をかけてみる(もちろん子犬がやけどしないような温度に調整してくださいね♪)ことで、愛犬の食欲が湧くかもしれません。

 

お湯をかけるとフードがふやけて柔らかくなり、香りも強くなります。

嗅覚が敏感な為、香りの強いものには興味を示すはずです。

 

フードボウルについては、同じものを探せないような場合でも、できるだけ似た素材・形状・色のフードボウルを選ぶようにしてみてくださいね。

 

セロトニンの分泌を促す

ストレスが溜まると交感神経が刺激されて、消化吸収のために必要な副交感神経の働きが抑制されてしまうことは前述した通りですが、副交感神経の働きに作用する〝セロトニン〟の分泌を促すようにしてみましょう。

 

セロトニンは、短時間太陽光を浴びたり、飼い主さんとのスキンシップ、軽い運動により簡単に分泌されます。

 

まとめ

 

来たばかりの子犬が食欲をなくして餌を食べなくなってしまうことは、よくあることです。

その多くは慣れない環境の中でのあらゆるストレスに由来することが多いのですが、中には病気による食欲減退の場合があります。

 

内臓に先天的な異常があり、食べないこともあります。

また、感染症や、内部寄生虫による感染、熱中症、誤飲による腸閉塞などにより食べなくなってしまうことがあります。

 

食欲不振以外の症状が見られることがほとんどですが、不安な場合には、必ず獣医師に相談しましょう。

まずは焦らずに愛犬の様子を観察することが大切です。

 

その上で子犬のストレスになっている原因に対処してみましょう♪

 

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