小さな子犬の時期の食事はとても重要です。
とりわけ生後2ヶ月頃の子犬は成長のスピードが速く、愛犬に必要な食事量や回数をよく理解し、正しく与えていくことがとても大切です。
小型犬では食事量が少なかったり、食事の時間の間隔が開きすぎてしまうことで低血糖症を起こすことがあります。
また、大型犬では、過剰な栄養により骨の病気が起こることもあります。
飼い主さんがしっかりとコントロールしてあげることで、愛犬の健康を守りましょう。
今回は生後2ヶ月頃の子犬のご飯のあげ方についてご紹介します。食事量や餌の種類、食事の回数・時間を徹底解説していきます。
生後2ヶ月頃の子犬に必要な食事量 ~ご飯のあげ方・餌の種類・回数・時間
子犬の体重は、生後2カ月頃には成犬時の体重の約5分の1にまで成長します。
短い期間にぐんぐん大きく成長してしまいます。
そのため子犬は、成犬に比べ、約2倍のたんぱく質を食事から摂取しないといけません。
多くのドッグフードは、幼犬用、成犬用、高齢犬用などと年齢別に分けられているはずです。
また餌の種類・食事回数・時間など、ご飯のあげ方にも注意が必要。
それぞれ含まれている栄養素のバランスが異なるので、愛犬が1歳になるまでは必ず幼犬用を選ぶようにして下さいね。
ドッグフードのパッケージに体重別のフードを与える目安量が記されています。その目安量を必ず守るようにしましょう。
愛犬の体重を量る場合には、飼い主さんが抱っこして体重計に乗り、飼い主さん自身の体重との差異を出すようにします。
フードの量だけでなく、もちろん愛犬の体重も毎日きちんと量るようにしましょう。
慣れてくるとちゃんと量らなくなってしまう飼い主さんが多いものですが、生後2ヶ月頃の子犬の身体は非常にデリケートです。ちょっとした量の違いにより、体調や成長に大きく影響してしまう場合があります。
面倒臭がらずに計量をしましょう。
目安量よりも多い量や回数を与えると、カロリーオーバーになってしまい、愛犬を肥満にしてしまうことになります。
少なければ、前述した通り低血糖症や栄養失調による生育不良が心配されます。
中には小さく育てたい、太らせたくないという理由で、目安量よりも少ない食事量を与えようとする飼い主さんがいらっしゃいますが、絶対にやめましょう。
小さな子犬の時期は健康な体をつくるために、たくさんのカロリーを必要とします。そのようなダイエット目的の食事量の調整は極めて危険です。
飼い主さんは、愛犬の骨・筋肉・体の組織が健全に発育できるようにサポートすることを大切にして下さい。
体重以外に愛犬にとって適当な食事量が与えられているかどうかの目安になるのが、便の硬さです。
便がやわらかい時は、食事量が多過ぎる可能性があります。逆に便が硬過ぎる時は、食事量が足りていない可能性があります。
もちろん、食事量以外の原因で下痢や便秘になる場合もありますので、食事量以外の原因と併せて見極めが必要です。
食事の回数は?
生後2ヶ月頃の子犬の場合、食事の回数は4回に分けて与えるようにします。
消化器官の発達には時間がかかります。生後2ヶ月頃では、消化器官はまだ成長過程にあるのです。
そのため、一度にたくさんの量を食べると消化不良に陥り、下痢をしたり嘔吐してしまうことがあります。
成犬は1日に2回与えるのが一般的ですが、この頃の子犬には小分けにして与える回数を増やす必要があるのです。
フードの食べさせ方
生後2ヶ月頃の子犬には、消化不良を起こさないようにするため、ドッグフードはお湯でふやかして食べさせるのがおすすめです。
飼い主さんの指で潰してみて、ドライフードに芯が残っていない位までを目安にふやかします。
ドッグフードをふやかすのは熱湯ではなく、ぬるま湯を使うようにします。熱湯を使うと、大切な栄養素が壊れてしまう可能性があります。
食事からきちんと栄養を摂ってもらうためにも、ぬるま湯で時間をかけてふやかして下さいね。
また、ミネラルウォーターではなく、水道水を使うようにします。
人間ほどミネラルを必要しない犬がミネラルを摂りすぎると、尿路結石などの病気の原因になってしまいます。
食事の時間
1日に4回、間隔が開き過ぎないようにしてご飯をあげるようにします。
1日24時間ですから、6時間おきにあげるのが理想的です。
飼い主さんの生活リズムとのバランスをみながら、できるだけ食事と食事の時間を等間隔にするようにしましょう。
まとめ
子犬のご飯のあげ方は、適切な食事量、回数、時間を守ることが基本です。
しかしながら、身体の大きさや、体重に関しては個体差があります。飼い主さんには愛犬の体型に合わせて工夫をすることが求められます。
痩せ気味であれば、もちろん目安量より多めにフードを食べさせてあげる必要がありますよね。
また、食の細い子には、ドッグフードをお湯でふやかしてあげることで食いつきが良くなりますので、是非試してみて下さい。
小さな子犬の頃は、丈夫な身体を育むための大切な時期です。
飼い主さんは、愛犬の成長に必要なご飯のあげ方についてよく理解し、正しい健康管理をしてあげましょう♪
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